男子3000メートル決勝 力走する吉岡大翔=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗) 陸上・セイコーゴールデングランプリ(21日、横浜・日産スタジアム)男子3000メートルは遠藤日向(24)=住友電工=が7分45秒08で優勝した。7分46秒37の2位は塩尻和也(26)=富士通。順大のスーパールーキー、吉岡大翔(19)は8分9秒35で16位だった。
男子3000メートル決勝 力走する吉岡大翔(左)=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗)集団後方でレースを進めていた吉岡は、残り1400メートル付近で後ろから抜かしてきた田村和希(27)=住友電工=と接触して転倒。「人が来るタイミングなど周りが見えていなかった。自分だけで走れているわけでない」と反省した。
長野・佐久長聖高3年の11月に5000メートルで高校日本記録となる13分22秒99をマークした期待のルーキー。高校時代は「自分がレースを支配できていた」というが、年上の選手とのレースで「自分の方が自己ベストのタイムが上でも、他の選手は勝負の強さがある」と力の差を痛感したという。
レース後、転んで打った膝からは血がにじんでいた。痛みなど足の状態については「今はアドレナリンが出ているので何とかなっている」。次戦は日本選手権(大阪)。世界を目指す19歳は「全員が正々堂々と戦えるようにしたい」と切り替えた。