NPBエンタープライズは18日、プロ野球西鉄(現西武)などで活躍した中西太(なかにし・ふとし)さんの訃報を受けて、野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(62)のコメントを発表した。栗山監督にとって中西さんは現役時代の恩師であり、監督になってからも、名将・三原脩の野球論を中西さんを通じて学んでいた。
◆栗山英樹監督 「謹んでご冥福をお祈りします。中西さんはヤクルトでの現役時代のコーチで三原脩さんも含めて、私の野球人としてのすべてのベースを作っていただきました。すごく愛情深いコーチングは鮮明に記憶に残っています。
ティー打撃の練習でボールを上げてくれたのですが、どんどんこちらに近づいてきてバットが当たってしまいそうな距離にまで迫ってくる。そこまで熱意を持って伝説の一流打者が接してくれたことに、感動したことは忘れません。そして誰にも分け隔てなく接してくれました。
私が指導者になる上でも、その姿に大きく影響を受けました。この世界一も、すべて中西さんのおかげです。本当に感謝しています」