ヤクルト・奥川恭伸投手(22)が6日、イースタン・リーグの日本ハム戦(戸田)で今季3度目の先発登板に臨み、3回4安打1失点。予定していた50球ちょうどで降板した。
「難しい状況でもありましたが、徐々に良くなっている感覚はあった。しっかりと予定通り50球を投げられてよかった」
球場に砂ぼこりが起こり、風で帽子が飛んでいくほどの強風の中でのマウンド。一回に2安打を許し1死一、三塁から有薗に右犠飛を浴びて失点したが、その後はスライダーやカーブ、フォークボールと変化球を効果的に使い、毎回の3奪三振だった。二回以降は風対策で「足を上げて投げると体が(風で)流される感覚があった」とクイックで投げるなど工夫した。
昨季に発症した右肘痛から4月18日の同リーグ、ロッテ戦(戸田)で385日ぶりに実戦復帰。徐々に球数を増やしていき、前回4月28日の同リーグ、楽天戦では1回1/3を無安打1失点、25球を投げた。そこから中8日で好投。次回登板はさらに球数を増やしていく見込みで「かなり早い段階で投げられる準備はできている。さらに実戦の感覚を高めていきたい。早く(1軍に)戻りたい」と力を込めた。