ラストコンサートを行った橋幸夫(中央)。左から川岸明富、徳岡純平、橋幸夫、進公平、小牧勇太(撮影・田村亮介) 3日の80歳の誕生日を機に歌手活動から引退する橋幸夫(79)が1日、東京・浅草公会堂でラストコンサートを行った。
1960年のデビューから約63年に及ぶ歌手生活で最後のステージには約1000人が集結。
デビュー曲「潮来笠」からヒット曲「恋のメキシカン・ロック」、新曲「この道を真っすぐに」まで歌手人生の集大成となる29曲を熱唱。最後は女優、吉永小百合(78)とのデュエット曲「いつでも夢を」をファンと合唱し、「きょうはうれしくて悲しい」と複雑な心境を吐露するも、「素晴らしいご支援とご声援は一生忘れません。ありがとうございます。ごきげんよう」と爽やかな笑顔で締めくくった。
2代目たちが着るジャケットの刺繍yH2を指さす橋幸夫(撮影・田村亮介)終演後は自身の名前と歌を継承し、初夏にデビュー予定の2代目の4人、川岸明富(21)、徳岡純平(22)、進公平(27)、小牧勇太(42)のお披露目イベントを実施。自身デザインのグループ名「yH2(ワイエイチツー)」(橋幸夫の頭文字と2代目の2)が入りのワッペンが付いた白ジャケットを贈って激励した。
昨年4月から京都芸術大書画コースで学業に励んでおり、今後は書道や水墨画など芸術の世界で活動。作品がたまり次第、全国で個展を開く予定で、「ゆっくり書家の方をやりたい」と新たな思いを胸に歌手人生の幕を閉じた。