厳しい表情で今季を振り返る(左から)ニコラス・ホルテンHC、FL橋本皓主将、福本正幸チームディレクター=神戸市東灘区 ラグビーのリーグワン1部、神戸は28日、今季限りで退団する選手、スタッフを発表した。
選手では、元主将のFL前川鐘平(34)、日本代表9キャップを持つHO有田隆平(34)、南アフリカ代表NO・8マルセル・クッツェー(31)、主力として活躍した203センチの長身LO、JD・シカリング(27)ら9人がチームを去る。前川、有田は今後、社業に専念するが、有田は現役続行も模索していくという。
今季の神戸は5勝11敗で前身のトップリーグ時代を含めて過去ワーストの9位に沈み、2季連続でプレーオフ進出を逃した。
この日は神戸市東灘区のクラブハウスで1年間の総括会見も行われた。ニコラス・ホルテン・ヘッドコーチ(HC、50)は「すべての責任は自分にある」とした上で、「重要な局面での精度の低さが課題だったが、それを修正できないまま、シーズンを終えてしまった」と指摘。FL橋本皓主将(29)は「優勝したとき(2018年度)のラグビーを追い求め過ぎていたところがあったかもしれない。チーム作りの難しさを感じた」などと振り返った。
こうした結果を受け、福本正幸チームディレクターは「新しい取り組みをしないと、また来年も同じ結果になってしまう。これで大丈夫だろうという態勢を整え、出直したい」と首脳陣の刷新を示唆。新HC候補としては今年1月までオーストラリア代表を率いたニュージーランド出身のデイブ・レニー氏(59)の名前が挙がっている。