田口は九回を締め、1-0勝利に貢献。抜群の安定感だった(撮影・長尾みなみ) ヤクルトは1日、広島2回戦(神宮)に1-0で勝利。球団史上初となる開幕戦から2戦連続零封勝ちを飾り、開幕カード勝ち越しを決めた。九回は新たな抑えとして田口麗斗投手(27)が三者凡退で締め、今季初セーブを記録。日米通算313セーブを誇る高津臣吾監督(54)は「田口が(抑えで)行くのが一番いい収まりという判断をした」と明言。球団初のリーグ3連覇へ、最重要ポジションが固まった。
神宮球場の燕党は、この瞬間を待っていた。新守護神誕生だ。1点リードの九回。多くの声援と拍手に送られた田口が、三者凡退という最高の形で締め、笑った。
「たまたま九回に投げただけなので。とにかくゼロで帰ってくるのが一番の役目だと思っている。いいスタートが切れたと思います」
大役を完璧にこなした。先頭・菊池はスライダーで三ゴロに仕留め、続く代打・上本は右飛。最後は秋山の高いバウンドのゴロを自身が処理して今季初セーブ(通算5セーブ目)。「いい締め方ができた」とうなずいた。