一回、4点を失いベンチに戻る阪神・秋山拓巳を見つめる岡田彰布監督=京セラドーム大阪(撮影・宮沢宗士郎) (セ・リーグ、阪神6xー5DeNA=延長十二回、2回戦、阪神2勝、1日、京セラ)阪神が4時間26分に及ぶ延長十二回の激闘を制して、開幕2連勝。山崎康晃投手(30)を攻め、2死から安打、四球、安打で満塁とし、近本光司外野手(28)が中越えにサヨナラ打を放った。D6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が初登板初勝利。先発・秋山拓巳投手(31)が一回に4点、二回に1点を失う苦しい展開だったが打線が奮起し、二回までに4点を挙げ、五回に佐藤輝明内野手(24)の犠飛で追いついた。D1位・森下翔太外野手(22)=中大=は一回、プロ初安打で初打点をマークした。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=2勝、観衆=3万6021人)。
★テレビ編
ーーよく決めましたね
「最後は2アウトランナーなしだから。糸原ひとりでね。本当、よく残したなあと思ったですね。十二回まで行く流れで考えていたんで、2アウトから、あきらめずに塁に出たことが最後、いい形につながったと思います」
ーー秋山が5回まで投げ切りましたが
「ブルペンで、緊張してボールが高めばっかりというのを聞いていたので、その通りだと思いましたね、すぐ3点返したんで。徐々にボールも低く、3イニングを0点に抑えたので、大きかったと思いますけどね」
ーーリリーフ陣が全員無失点
「昨日、点を取られたヤツ(1回2失点のK・ケラー)は、使わないでおこうとおもってたんで。富田にしても石井にしても、初登板だったんで。本当に良い仕事をしたと思いますね」
ーースタメン野手は安打が出て〝全員開幕〟
「1、2番打ってないなと思ってたけど、今日は打ったしね。明日からゆっくりできることはないと思うね。なんか、〝おかしい開幕〟やね。しんどい開幕やけど」
ーー2日は才木が先発
「1人で投げと言いたいよね、試合前ね、才木にね。リリーフいないぞと、言っときます」
サヨナラ打を放った阪神・近本光司を迎える岡田彰布監督=京セラドーム大阪(撮影・安部光翁)★囲み編
ーー延長十二回まで見据えていた
「そうそう。何回もチャンスあったけどなあ。最後もピッチングコーチはどうしますか言うてたけど、富田に決まってるやろ言うたけどね(笑)」
ーー富田に決まっているというのはどういう思いで
「点取られてないもん、もう一人は点取られてるやん」
ーー初登板でプレッシャーのかかる場面
「どっかで突破しないと。長いこと野球すんのに、こんな場面で投げなアカンねんわけやから。楽な場面ばかり投げててもな」
ーー中継ぎは全員無四球
「ああ、そうやなあ。おーん。うちはフォアボールを選べ、選べ言うてるのにな。そら、たいしたもんやな」
ーー2試合で中継ぎも全員投げた
「才木に頑張ってもらうしかない。普通の3連戦やったら、こんなしんどいことならんけどな。開幕は、こうなるんやろね。こんなん1年間やっとったら持たんで、体」
ーー一回の4失点。まだいけると思ったか
「1点ずつ返していこうということや。まだ初回やからな。伊藤はどう見てたやろな、今日な。伊藤やったら、もうちょっとすんなり行ってたかなとか、ちょっと頭の中よぎったわ(笑い)」
ーー秋山の次回は考えるか
「次回はちょっとねえ」
一回、プロ初安打を放つ阪神・森下翔太=京セラドーム大阪(撮影・松永渉平)ーー森下が
「ラッキーな当たりやったけどな。これで地に足着けて、打席にも入れるんちゃうか」
ーー秋山の二回交代は
「全然考えてないよ。ずっと行くよと、打席もと、すぐピッチングコーチに言うたよ」
ーー期待も込めて
「あんなんで代えても一緒やからな。なんのために準備してきたんや、いうことやからな。他の者に負担かかるやんか。チームとしてはマイナスになるからな」
ーー本人にも大きい
「大きいかどうか分からん。明日、いてないかも分からんし、それは分からんよ」
【終了】◇開始18時00分◇甲子園
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 |
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ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
阪神 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
[勝敗]
【ロッテ】小島 和哉、岩下 大輝、西村 天裕、ルイス ペルドモ、益田 直也、東妻 勇輔、坂本 光士郎、横山 陸人-田村 龍弘
【阪神】桐敷 拓馬、島本 浩也、浜地 真澄、西 純矢、岩崎 優、加治屋 蓮、カイル ケラー、湯浅 京己-梅野 隆太郎
[本塁打]大山 悠輔 7号 (神)、山口 航輝 3号 (ロ)
番記者