前半、先制ゴールを決め喜ぶ浦和・興梠(左端)ら=三協F柏 明治安田J1第6節第1日(31日、柏0―3浦和、三協F柏)浦和が4連勝で勝ち点を12とし、暫定2位に浮上した。今季未勝利の柏は4連敗で同2のまま。浦和は前半にFW興梠慎三(36)のゴールで先制し、後半に2点を加えた。
浦和のFW興梠が今季初得点を挙げた。前半44分、左のMF関根から折り返しを受けると、キックフェイントで相手DFをかわし、左足でゴール右に蹴り込んだ。
「FWが点を取ればチームが勢いづく。多少はほっとしたかな」
鹿島時代ともにプレーした小笠原満男に並ぶJ1歴代最長の17年連続ゴールを達成。「小笠原さんとはポジションが違うので何とも言えないけど、若いころから尊敬していた先輩なので」と笑顔をみせた。3月4日のC大阪戦で自らPKを獲得したが、「今季初ゴールがPKになるのは嫌だった」とDFショルツに譲った。メモリアル弾は、流れの中からと決めていた。
J1歴代2位の通算得点記録を164に伸ばした。だが「そこじゃない。4連勝がモチベーションだった。5連勝、6連勝といきたい」。札幌への期限付き移籍から今季復帰した36歳が、チームをけん引する。(宇賀神隆)