桜前線が北上し続け山形、秋田、青森を越えつつある。作曲家の中田喜直氏が雪国を描いた名曲「雪の降るまちを」は、山形県鶴岡市を舞台にしている。その雪の季節も終わりを告げつつある。
山形出身で日大山形高卒の新進気鋭の実業家がいる。総合アミューズメント企業「ベガスベガス」の高橋秀之社長(57)だ。名刺にはイメージキャラクターの俳優、石田純一の笑顔が大きく印刷されている。
基盤のパチンコチェーンは全国に36店舗を展開する。多くの店の休憩スペースなどには10メートルほどの巨大水槽や飼育エリアが設置され、プラチナ錦鯉やアリゲーターガーなどの珍しい淡水魚が泳ぐ。さらにカピバラやフクロウなども飼われ、客はこうした空間を楽しんでいるという。すべて許可を得ての飼育だ。
患者である高橋氏のそうした発想には驚かされる。不動産、アミューズメント、フード事業など多種多様な業種に挑戦し、海外でも活躍している。ベトナムではハロン市など3カ所にカジノを開業。会社は少数精鋭主義で、ベトナムで勤務する社員が体調不良の際、夜間フライトで私のクリニックに来院し、検査加療を終えるとすぐに夜の便で帰ったこともある。高橋氏はシンガポールに住居を構えた時期があり、東南アジアを主戦場に飛び廻っている。