二回、適時打を放つ阪神・小幡竜平=京セラドーム大阪(撮影・宮沢宗士郎) (セ・リーグ、阪神6ー3DeNA、1回戦、阪神1勝、31日、京セラ)近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(79)は8番で3安打2打点の小幡竜平内野手(22)を絶賛した。
開幕戦は勝つことが最優先。そのためには、先手先手で点を奪って優位に進めることが重要。先手先手で元気な投手を投入することも重要。岡田監督の采配も「先手」を意識したものだった。正解だ。四回に青柳にセーフティースクイズを命じたのも、少しでもリードを広げようという意図が伝わってきたし、六回途中で余力があった青柳を交代させたのも、自信のあるリリーフ陣を早めに投入しても大丈夫だという自信があるからこそ。開幕戦は少しでも多くの選手に経験させて、シーズンに慣れさせたい思いも監督にはあったはず。采配が裏目になったケースもあったが、それを責めるわけにはいかない。
試合で光ったのは小幡。開幕スタメン抜てきに応えた。8番打者があれだけしぶとく粘って投球数を増やし、さらにはタイムリー2本。特に八回2死からのタイムリーは貴重だったし、守備でもファインプレーがあった。7番の梅野とともに、下位打線でつながりを生んだ功労者だ。今季の阪神は、一発で勝つのではなく、つないで勝つ野球をしなければいけない。それが小幡の活躍で開幕からできたことも大きい。ノイジーもコンパクトな打撃でセンター返しを心がけての2安打。自信がついただろう。
言い出したらキリがないが、1勝に上回るものはない。2戦目からは、監督も選手も落ち着いて戦えるだろう。
【終了】◇開始18時00分◇甲子園
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 |
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ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
阪神 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
[勝敗]
【ロッテ】小島 和哉、岩下 大輝、西村 天裕、ルイス ペルドモ、益田 直也、東妻 勇輔、坂本 光士郎、横山 陸人-田村 龍弘
【阪神】桐敷 拓馬、島本 浩也、浜地 真澄、西 純矢、岩崎 優、加治屋 蓮、カイル ケラー、湯浅 京己-梅野 隆太郎
[本塁打]大山 悠輔 7号 (神)、山口 航輝 3号 (ロ)
番記者