東京ドームを訪れた長嶋終身名誉監督(中央)は原監督(後列中央)、WBCで日本の世界一に貢献した(後列左から)大城卓、岡本和、戸郷、大勢と記念撮影した(読売巨人軍提供) (セ・リーグ、巨人-中日、1回戦、31日、東京D)巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(87)が東京ドームを訪問し、球場観戦した。
五回終了後、バックスクリーンの大型ビジョンには、車いすに座った長嶋氏が、試合前の原監督と岡本和らWBC日本代表でプレーした4選手に激励する場面の画像が映し出され、場内からはどよめきが起こった。
長嶋氏は球団を通じ、「WBCは毎日、テレビを見て応援していました。侍ジャパンの世界一には本当に感動させられました。待ちに待ったセ・リーグが今日開幕します。WBCで活躍したジャイアンツのメンバーが中心となって今年はジャイアンツが優勝してくれると信じています。たくさんのファンの方の声援を力に変えてぜひとも奪回してもらいたいです」とコメントを発表した。
長嶋氏が東京ドームに姿を見せるのは、昨年7月6日の巨人―ヤクルト(東京ドーム)以来。長嶋氏は昨年9月6日に自宅で転倒した際に後頭部を打ち、東京都内の病院へ搬送。脳内に出血があったものの、早期の処置で、重篤な状態には至らなかった。その後は入院生活が続き、巨人・山口オーナーは「入院が少し長引くと、どうしても足腰の方が衰えるから、退院のためにリハビリが必要になる」と説明していた。元気になったミスターの来場に客席のG党から拍手が起こった。