延長十回、サヨナラ打を放つ報徳学園の山増=3月29日、甲子園(甘利慈撮影) 第95回選抜高校野球大会第10日第4試合(準々決勝、報徳学園5x-4仙台育英=延長十回タイブレーク、29日、甲子園)報徳学園が1点を争う好ゲームを制し、延長サヨナラ勝利でベスト4進出を決めた。エラーが得点に結びつく展開となり、ツイッターでは「甲子園の魔物」がトレンド入りした。
九回表、2点を追いかける仙台育英の攻撃。2死一塁からセンターへ平凡なフライを打ち上げてしまうが、報徳学園の中堅手が目測を誤ったのか落球し、1点差に。なおも2死二塁から4番・斎藤陽外野手(3年)の左前適時打で同点に追いつき、試合はそのまま延長タイブレークへ突入した。
3-3でとなった延長十回表でも仙台育英は勝ち越し点を奪い、試合の流れは一気に仙台育英に傾いたと思われた。
その裏の報徳学園は無死一、二塁から先頭の竹内が送りバント。すると今度は仙台育英の三塁手が一塁へ悪送球し、ボールが一、二塁間を転がる間に二塁走者が生還する。その後、2死満塁とチャンスを拡大させると、最後は2番・山増達也外野手(3年)が左前適時打を放って試合を決めた。
ツイッターでは「甲子園の魔物」がトレンド入り。「甲子園の魔物が両チームを行ったり来たりした試合でした」「報徳のセンター捕球エラーに育英のサード送球エラー 甲子園の魔物が楽しんでら」「甲子園の魔物発動しすぎ」「とんでもない甲子園の魔物を見た」「この試合は久々に甲子園の魔物さんが降臨しているなと思ってしまったわ」などの反応が寄せられ、「両選手とも、本当によく頑張ってたからね、ミスは責められないよ」「報徳学園には育英の分も頑張って欲しい」「互いに素晴らしい試合でした」「この悔しさは夏に返すしかない 頑張れ仙台育英」など両校へエールを送る声も上がっていた。