マルチ安打をマークした大谷。本拠地で仕上がりの良さをアピールした(撮影・水島啓輔) 【アナハイム(米カリフォルニア州)27日(日本時間28日)=丹羽美佳子通信員】エンゼルスの大谷翔平投手(28)は、ドジャースとのオープン戦に「3番・DH」で先発し、3打数2安打だった。米経済誌フォーブス(電子版)が発表した米大リーグ選手の今季の総収入ランキングで、大谷が6500万ドル(約85億1500万円)で1位となった。メジャーでの歴代最高額。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」を世界一に導いた二刀流の価値は高まるばかりだ。
6日前、マイアミの地で世界一を勝ち取った二刀流が、収入でもメジャートップとなった。フォーブス(電子版)が、米大リーグ選手の総収入ランキングを発表。大谷が6500万ドル(約85億1500万円)で、大リーグ史上最高額となった。
「WBCでチームジャパンを優勝に導き、ショウヘイ・オオタニはまた新たな素晴らしい項目を経歴に加えた」
大谷は五回、内角のスライダーに詰まりながら左前に運んだ(撮影・水島啓輔)同誌はそう表現し、二刀流の野球以外で稼ぎ出す大金を伝えた。今季年俸の3000万ドル(約39億3000万円)に加え、グラウンド外で3500万ドル(約45億8500万円)以上を稼ぐと試算した。昨年の試算ではグラウンド外が2000万ドル(約26億円)だったが、大幅にアップした。
新たに用具契約を結んだ「ニューバランス社」(グラブなど)に加え、アパレルブランドの「ボス」、「ポルシェジャパン」などの契約金が加算されたとみられる。同誌によると日米を含む13社と契約する。「ニューバランス社」のクリス・デービス・マーケティングチーフは「ショウヘイは野球選手に加えて、文化的な象徴なので、商業的なインパクトは日本市場でも破格だ」とコメントした。
メッツの先発投手、シャーザーが5930万ドル(約77億6800万円)で2位となり、昨季ア・リーグの本塁打記録を塗り替えたヤンキースのジャッジが4450万ドル(約58億3000万円)で3位に続いた。WBCで侍ジャパンを世界一に導き、最優秀選手(MVP)に選ばれた大谷が、野球選手ナンバーワンの収入を得る。