練習中、投球フォームについて話をする石川(撮影・土谷創造) ヤクルト・石川雅規投手(43)が27日、神宮外苑での投手練習に参加し、登板を予定する28日のイースタン・リーグ、西武戦(戸田)に向けてキャッチボールなどで調整。球界最年長として挑むプロ22年目のシーズンへ、決意を示した。
「いよいよシーズンが始まるなという感じ。自分が投げるときに勝たせられるように、しっかり準備を引き続きやっていきたいです」
ヤクルトの開幕ローテーションは開幕投手の小川、新外国人のピーターズ、ドラフト1位・吉村(東芝)、昨季チームトップ9勝のサイスニードの4人が確定しており、残るは2枠。ともに28日の2軍戦で短いイニングを投げる予定の小沢、石川が有力候補で、29日に登板予定の高梨も最後のアピールを狙う。
登板予定の試合が雨天中止となることもあった石川だが、調整は順調だ。「一年間を通して投げられるベースとなる投げ方を、しっかりゲームで出せるかどうか」と明確なテーマを掲げ、開幕前最後の実戦に臨む。
今季、白星を挙げれば自身の球団最年長勝利記録を更新し、1956-77年の米田哲也(近鉄)以来、NPB史上2人目のプロ1年目から22年連続勝利となる。通算200勝には、あと17。「チームにいかに勝利を持ってこられるかに集中している。目の前の一勝一勝をしっかり取りたい」。金字塔へ、まずは開幕ローテ入りを決める。