梅野は岡田監督が掲げる守りの野球を体現することを誓った 阪神・梅野隆太郎捕手(31)がサンスポ読者だけにシーズンを通して思いを伝える「梅ちゃんバズる!!」。2023年の第1回は春季キャンプ、オープン戦で取り組んだ正捕手としての調整、そして肌で感じた岡田新体制の掲げる〝守りの野球〟について語った。3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラ)から梅ちゃんが虎の守の要として、全力でシーズンを駆け抜ける!
サンケイスポーツ読者のみなさん、梅野隆太郎です。今季もこのコラムを通して僕の思いを伝えていきたいと思います。
今年のキャンプからオープン戦まで、肘のけがもありましたが、自分のやりたいことはできています。岡田監督から「正捕手は梅野」と言っていただき、その期待に応えられるようなシーズンにしたいと、いい意味での責任感を持ってキャンプからスタートできました。自分がやるべきこととは何か。また違った観点で野球を見返して、どういうものができなかったのか、できるようになったらいいのか。勝つという喜びをたくさん味わうため、余計にそう考えるようになりました。
昨年もこのコラムで何度か、いまのタイガースは守り勝つ野球をしないといけないと話してきました。岡田監督も掲げる守りの野球。監督が野手陣に対して言ってきたことが「ダブルプレーをもっととれるし、とらないといけない」という目的意識です。そこに対しての取り組みや考え方。どうしたらいいかということを、野手の間でしっかりとコミュニケーションをとりながらできています。実際にオープン戦も、いまのはダブルプレーをとれたのにとれなかった、で終わらせるのではなくて、とれるものは絶対にとっていこうという明確な目的意識を持って、何がいけなかったのか内野手全員で話し合う。それがよりできてきているように感じています。
また、岡田野球は一つのアウトの大事さを徹底されている。毎日やっているシートノックもピリッと締まった緊張感が漂い、ワンプレーの大きさというのをすごく感じることができます。岡田野球で積み重ねてきた、たまものはシーズンで必ず出てくるはずです。守備力というのは試合の展開をガラッと変えるビッグプレーにもなります。チーム全員から、それをやらないといけないという目的意識を感じるし、守備への考え方も変わってきているんじゃないかなと思っています。
3月31日の開幕戦、相手はDeNAです。DeNAはやっぱり打のチーム。とにかく打つチームだからそこはもちろん警戒します。ただ、本当の勝ち負けの差は、どちらに転ぶか分からない部分は、やはり守備。DeNAが毎年勢いのあるチームというのは間違いないです。だからこそ、守備の乱れで一気にやられることも考えられます。