岡田監督(左から2人目)はコーチ陣を含め全員野球で優勝を目指す いよいよ15年ぶりに阪神に復帰した岡田彰布監督(65)が厳しい戦いの舞台に立ちます。岡田野球は1・2軍の枠にとらわれない全員野球です。前回の監督在任時(2004~08年)、よく口にしていたのは「シーズンを戦うのは1軍の選手だけじゃない。2軍のメンバーを含めた支配下選手全員で戦うんや」でした。2軍監督としてさまざまな経験をした指揮官は1軍と2軍の連携を重要視し、さらに球団のバックアップを含めた全軍で戦わないと長いシーズンで勝者になることは難しい-と説いていました。現在の阪神の支配下選手は68人。全戦力をフルに活用してリーグの頂点へ…。シーズン開幕は3日後の3月31日です。
■オープン戦、得点はセ・パでトップ さあ、いよいよ3日後の31日、戦いの幕が切って落とされます。昨年の9月27日の「岡田彰布氏・阪神新監督に内定」の一報が流れてから始まった「岡田劇場」はいよいよ真価を問われる2023年シーズンへと突入します。新たなページに刻まれるのは果たして歓喜や躍動なのか…それとも失意や落胆なのか。このコラムも岡田阪神の戦いの軌跡をさまざまな観点から追い続けようと思います。
17試合を戦ったオープン戦の成績は8勝9敗でしたね。チーム打率は2割3分4厘、得点は12球団トップの72点。本塁打数は日本ハム、ソフトバンクに次ぐ13本。チーム防御率は12球団中6位の3・18。失点57でした。
岡田監督は投打の仕上がりについて「(打線は)つながってるというか、つながらんでも点、取ってるいうことや。12球団で一番、得点挙げているんやで。そういう意味では、めちゃくちゃ点を取っているということとちゃう?」と、まずは打線の得点能力の向上に手応えを感じている様子。逆に投手陣については「先発陣の課題の方が最後の1週間は多かった。最後に思った以上に先発陣がふがいなかったのが一番の総括」と物足りなさをにじませました。