湯浅は試合前、ファンにサインする。侍メンバーとあって人気絶大だ (オープン戦、オリックス5-2阪神、26日、京セラ)スタメン発表。
「2番 セカンド 中野」
帰ってきたサムライのコールに京セラドームが沸いた。阪神ファンが陣取る三塁側スタンドからだけではなかった。オリックスファンからも「お帰り!」「おめでとう」の声が飛び交う。
七回表。
「ピッチャー 山崎颯一郎」
バファローズ党だけじゃない。虎党もすさまじい拍手。さらに…。
「ピッチャー 宇田川優希」
みたび、360度からの大歓声。球団の壁を超えて、野球ファンが「世界一メンバー」を心から祝っていた。
心地よいワールド・ベースボール・クラシックの余韻にいつまでも浸っていたいのだが、同時に、オリックスとの差を認識させられる光景も試合前に見せつけられた。
グラウンド上で、オリックスの戦士たちへの贈呈式。それは、まばゆいチャンピオンリングだった。これぞ、日本一になったチームにだけ許される勲章だ。
いろいろ考えさせられた試合前のセレモニーだった。そして、試合もいろいろ考えさせられる寂しい内容になってしまった。期待の先発・才木が失点して、自慢したいはずのクリーンアップがノーヒットに抑え込まれて、さらにはけん制死があり、無死一、二塁からの送りバントの失敗があり…。
阪神は無死一、二塁の送りバントがうまくないよなぁ。
そう思った方も多いことでしょう。