新人の吉村がオープン戦で結果を出し、開幕ローテ入り。〝サンデー吉村〟として投手陣を支える(撮影・三浦幸太郎) (オープン戦、日本ハム1-1ヤクルト、26日、エスコン)〝サンデー貢司郎〟になる。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が、日本ハム戦に先発し、3回4安打1失点。開幕前最後の登板で毎回の6三振を奪った。オープン戦5試合で計17回1失点、22奪三振で奪三振率は脅威の11・65をマーク。開幕3戦目となる4月2日の広島戦(神宮)の先発が有力で、日曜日は燕の〝サンデー貢司郎〟にお任せだ。
気温1度。みぞれが降るエスコンフィールド北海道で熱い投球を披露した。吉村が毎回の奪三振ショー。開幕前最後の登板で、即戦力右腕が収穫を口にした。
「どの球種でも勝負ができたことはいい収穫。空振りを取れることはいいことなので、続けてやっていきたい」
初回に3連打を浴びてオープン戦15イニング目で初失点を喫したが、落ち着いていた。45球で3回4安打1失点。最速150キロを計測した直球、フォークボール、スライダーを決め球に、二回2死のアルカンタラから3者連続三振を奪うなど、9個のアウト中6個を三振で奪った。
新人らしからぬ安定感だ。オープン戦は5試合に登板し2勝0敗、防御率0・53。17投球回で22奪三振と奪三振率(1試合平均の奪三振数)は11・65と圧巻の数字を残した。高津監督は「投げる球、どれをとっても素晴らしい球だった」と絶賛。先発としては短い3回で降板させたが「結構オープン戦を投げていたので、本番に入っても大丈夫だという判断で短めにした」と信頼を口にした。