ゲンナジー・ゴロフキン(左)と死闘を演じた村田諒太 プロボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37)=帝拳=が28日に東京都内で引退会見を開くと27日、帝拳ジムが発表した。昨年4月にさいたまスーパーアリーナで2団体王座統一戦を闘い、IBF王者だったゲンナジー・ゴロフキン(40)=カザフスタン=に9回TKO負け。今年2月に「あの試合が僕の中では最後だと思っている」と事実上の現役引退を表明していた。
東洋大職員時代の2012年ロンドン五輪同級で日本勢48年ぶり2人目の金メダリストとなり、13年4月にプロ転向。17年と19年にWBA世界同級王座を獲得した。日本選手で初めて五輪の金メダルと世界王座のベルトを両方手にし、世界的に層の厚い同級で活躍した功績が色あせることはない。
プロ戦績は村田が19戦16勝(13KO)3敗、ゴロフキンが45戦42勝(37KO)2敗1分け。村田のアマチュア戦績は138戦119勝(89KO・RSC)19敗。