シュートを打つバングーナガンデ。代表デビューを心待ちにした(撮影・蔵賢斗) サッカー・日本代表合宿(26日、千葉市内)28日のコロンビア戦(大阪・ヨドコウ桜スタジアム)に向けて一部を非公開として調整。公開された部分では、初招集のDFバングーナガンデ佳史扶(かしーふ、21)=FC東京=らがサイドバックの絡む連係やゴール前への入り方を確かめた。別メニュー調整を続けていたFW前田大然(25)=セルティック=はけがのため離脱が決まった。
ただの〝お客さん〟では終わらない。花冷えする雨模様のピッチで、初招集のDFバングーナガンデが精力的にアピール。攻撃練習では、サイドを駆け上がって正確なクロスを入れた。
「コロンビア戦でチャンスがあったら初戦の課題を修正して、勝ちにこだわってプレーしたい」
FC東京では長友らを差し置いて、昨夏ごろに左サイドバックの定位置を奪った。1-1で引き分けた24日のウルグアイ戦は出番なかったが、ポジションを争う伊藤の動きを観察し、日本が新たに取り組む攻撃の組み立て方を学んだ。
サイドバックが従来のライン際ではなく、中央寄りに位置を取ってパスをつなぐ方法。中盤で数的有利を作りやすく、相手のマークを混乱させることもできる。「徐々に(頭は)整理されています」とうなずいた。
練習後には、MF三笘やDF板倉らが話し合っているところに自ら参加した。練習を指揮した名波コーチからは「決まりはあるけど、試合では自分の特長を出せよ」と言われている。「ポスト長友」として期待される逸材が、代表デビュー戦で存在感を示す。(山下幸志朗)