阪神・村上頌樹に三振に打ち取られたオリックス・茶野篤政=京セラドーム 31日のシーズン開幕を前にうれしい知らせが届いた。2023年育成ドラフト4位で入団したオリックス・茶野篤政(とくまさ)外野手(23)が24日に支配下登録され、プロ野球人生の〝スタート〟を切った。
「第一の目標は達成はできたので、これからこの世界で生き残るために毎日頑張りたい」
岐阜・中京高、名古屋商科大を経て、四国アイランドリーグplusの徳島でプレー。昨年はリーグで首位打者(・316)に輝くなど、巧みなバットコントロールと、50メートル5秒8の俊足が持ち味だ。
オープン戦は10日の巨人戦(京セラ)から背番号「033」で出場。「(独立リーグとは)球の切れ、質も全然違う」と話すも、ここまで打率・286(21打数6安打)とアピールを続け、3年以内に育成から支配下に登録されなければクビになる世界で、11月30日に入団会見から、わずか4カ月でつかんだ支配下だった。
徳島時代の昨年にオリックスとの練習試合で本塁打を放つなど、結果を残し、道がつながった。決して恵まれた環境とはいえない独立リーグの厳しい期間を乗り越えてつかんだプロの世界。夢は同じ滋賀県出身の則本(楽天)との対戦。1軍に帯同した14日の楽天戦(静岡)では代打で出場し、対戦の場面が訪れたと思われたが、則本が降板となり、お預けとなった。
「面識はないけど、滋賀県出身の選手ってそんなにいない。(則本さんは)中学の時から第一線で活躍されていたので」
日の目の当たらなかった時代に別れを告げ、背番号「61」がオリックスに新たな旋風を巻き起こす。(北池良輔)