大栄翔(上)が突き倒しで翠富士を破る=エディオンアリーナ大阪 大相撲春場所14日目(25日、エディオンアリーナ大阪)大栄翔は優勝がちらついているとはいえ、雑念なく目の前の相手に集中している。いろんな動きのある翠富士だけに立ち合い、よく見てもろ手で突き起こした後は的確な突っ張りで圧倒し、突き倒した。
千秋楽の相手の霧馬山は若隆景の休場で不戦勝になったが、これがどう影響するか。リズムが狂うと悪い方にとるか、それとも終盤で思わぬ休養が取れて、これはついているといい方にとるか。霧馬山の場合は後者のタイプのように見える。
差させず離れて突き切れば大栄翔、左右どちらかでも差せれば霧馬山。優勝決定戦の可能性もあり、見応え十分の千秋楽決戦だ。(元大関武双山)