五回、牽制球でタッチアウトの阪神・小幡竜平(撮影・安部光翁) (オープン戦、オリックス5-2阪神、26日、京セラ)このまま開幕しても大丈夫?! 攻守にほころびを感じさせる阪神のオープン戦最終戦だった。通算176勝をマークし、オリックス、阪神でコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・星野伸之氏(57)は「キャンプから継続してやってきたことをもう一度、思い出す1週間にしてほしい」と31日のDeNAとの開幕戦(京セラ)に向け、選手にエールを送った。
一年中、全試合、打てるものではない。重要なのは、どうやって点を取るか。そう考えたときに、牽制(けんせい)死や、送りバント失敗は流れを変えるプレーになってしまうことが多い。
五回2死二塁から小幡が牽制で刺されたシーン。集中力が欠けてしまったのか、オリックスのサインプレーにはまってしまった。タラレバを言いたくないが、1点差に迫られたオリックスは嫌な感じだったはず。それが1つのアウトで、一気に阪神は流れを手放した。あのアウトがなければ、五回裏のオリックスの得点はなかったかもしれない。
送りバント失敗も同様だ。野球は流れのスポーツ。流れを変えるのは、ミス。流れを大事にしなければいけない。
各選手は十分に分かっていると思うが、キャンプから積み重ねてやってきたことばかり。もう一度、チェックしてもらいたい。