宇野の演技。埼玉のファンを魅了し、頂点に立った(撮影・桐原正道) フィギュアスケート・世界選手権最終日(25日、さいたまスーパーアリーナ)男子はショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨(25)=トヨタ自動車=がフリー1位の196・51点で合計301・14点とし、日本男子初の2連覇を達成した。SP7位の友野一希(24)=上野芝ク=は6位、SP17位の山本草太(23)=中京大=は15位。アイスダンスの村元哉中(かな、30)、高橋大輔(37)=関大KFSC=組はフリーで115・95点の自己最高を出し、合計188・87点で11位だった。日本勢はペアと女子を合わせて初めて3種目を制した。
優勝し金メダルを手に撮影に応じる宇野昌磨=25日、さいたまスーパーアリーナ(撮影・桐原正道)負傷を乗り越え、完全燃焼した。宇野はフィニッシュポーズを決めると、リンクの真ん中で文字通り「大の字」になった。4年ぶりに母国で開催された世界一決定戦で金メダル。日本男子初の連覇を果たし、大観衆の拍手に応えるように控えめに両拳を掲げた。
「完璧とは言い難い演技だけど、きょうできる最善の演技だった。国内でやる国際大会は成績が振るわないことがすごく多かった。初めてこういう成績を残せたことに、うれしく思う」