大手ビール会社のクラフトビール旗艦店にあるビアフライト ビールの飲み比べセットのことを「ビアフライト」という。ウイスキーのように「テイスティングセット」と呼ぶ店もあるが、僕はアメリカ由来の「ビアフライト」が気に入っている。なぜビアフライトと呼ばれるようになったのかは知らないけど、ビールを飲んでほろ酔い気分でいるのを空を飛んでいると表現しているようなのがいい。
この日訪ねた代々木のクラフトビールバー、WHのホームページには「飛行機の乗客にでも見たてているのでしょうか」とある。なるほど。国際便に乗ると僕は、キャビンアテンダントが外国人ならば「ビールの銘柄は何がありますか?(What kind of beer do you have?)」と聞く。「ビールをください」と言って、好みじゃないビールを持ってこられたら旅が台無しになってしまうからだ。で、好みじゃないビールを除いてオーダーする。図らずもリアル・ビアフライトを機内で体験していたわけだ。
ちなみに、長旅となる国際便では、他の乗客に迷惑をかけずにトイレに行けるよう、通路側の席を希望する。ビールには利尿作用があり、トイレが近くなるからね。
話が逸(そ)れてしまった。
ビアフライトは1個当たりの量は通常よりも少ないが、通常3~5のビールがセットになっている。銘柄を決めているところもあるが、その日提供しているビールから自由に選べる店のほうが多いようだ。価格が比較的安めに設定されていることが多いので、ビアフライトで自分の好みのビールを探すことができるのでありがたい。
代々木のWHのビアフライトは、好きなビールを3種類60ミリリットルずつ飲める。価格は税込み1000円。以前は4種類を100ミリリットルずつだったが、コロナ禍&物価の急上昇だけに致し方ない。