米大リーグ、エンゼルスの練習に復帰し、マイナー球団との試合に登板した大谷翔平=24日、アリゾナ州テンピ(共同) 【テンピ(米アリゾナ州)24日(日本時間25日)】エンゼルスの大谷翔平選手(28)がWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)から戻り再始動。練習施設のフィールドでダイヤモンドバックスの1Aを相手に先発した。4回2/3を投げ81球で4安打1失点(1本塁打)だった。降板後に取材に応じ、その主な一問一答は以下の通り。
――WBCが終わってからまだ3日
「みんなにおめでとうと言ってもらえて、すごくうれしかったですし、久々にみんなの顔を見て、やっぱり一緒に優勝をしたいなという気持ちになりました」
――マイアミから戻って、どう過ごしていた?
「寝ました。リカバリーが一番なので。今日も帰って寝ますよ。このあと、(開幕まで)あと1週間ぐらいですかね。(今後は)DHとして出ると思いますけど、それ以外の時間は極力、リカバリーにあてたいなと思います」
――WBCでの蓄積疲労は?
「そんなにすごく稼働したかといえば、そこそこしましたけど、そんなにすごいしたかといえば、そうでもないので。それよりかは移動ですね。日本からの移動だったりとか、マイアミからこっちへ来て、また時差があって。体のだるさというより、睡眠の時間帯がずれて、だるさみたいなのがある。でもあと1週間ぐらいで十分治ると思う。ここ2日ぐらいが一番大事かなと思います」
――きょうのテーマは?
「きょうは球数とピッチコムとピッククロック。あと、オフスピード。スプリット系」
――ピッチクロックはどうだった?
「多少頭の中で、急がないとというか、間合いを縮めないといけないのが常にありますけど。何試合かシーズン中にこなしていくことによって、考えなくても、だいたいこのくらいだな、このぐらいの間合いで入れば別に大丈夫だな、という感じになってくると思うので。なにごとも最初は慣れるまで大変だと思いますけど、そこに早くアジャストした人が、いい成績を残せるんじゃないかなと思います」
――WBCの熱量と練習試合での登板。雰囲気はまるで違う
「きょうは、ゲームなんですけど、自分のやりたいことをまず優先して、ゲームに入るという感じでした」
――開幕は大丈夫?
「WBCの時点で出力は出てましたし、その時点でほぼ完了してたので。あとはきょうピッチクロックとピッチコム、これが一番の、自分の安心材料としてきっちりできるという確認をしたかった」
――短期決戦を経験して、エンゼルスでも経験したいと?
「そうですね。それは思いましたし、ああいうポストシーズンだったりとか、短期決戦の熱量というか、やっぱり特別かなと思います」
――WBCに出たことで、シーズンへの熱意はどう変わった?
「WBCに出ていても、出ていなくても、シーズンへの熱量は変わらないですし。シーズンに入る前に短期決戦の雰囲気を味わえたというのは、特別なことでありますけど、基本的にはシーズンをしっかり頑張りたいと思います」
――フリーエージェントに影響は?
「そこは特にないですかね。エンゼルスで今年、まずワールドシリーズに出て、そこで勝ちたいなと改めて思いましたし。いまはそこしか考えてないので、あと1週間ですかね。しっかりとリカバリーをとって、万全の状態でシーズンに臨みたいと思います」
――MVP、優勝の他に、WBCのトップ3は?
「日本のファンの前でプレーできたのもそうですし、チームメートたちとプレーできたのもそうですし。あとは、中国戦の1球目を投げる前の静かな感じは、なんかこう、うれしさと気持ち悪さとどっちもあったので、あんなにお客さんが入って、あんなに静かな…。ちょっと、不思議な感じがしました」
――WBCでトラウトを三振に仕留め、きょうはマイナーリーガーにホームランを打たれた
「まあ、いいスイングをする選手たちも、若いですけど多かったので。さっきも言った通り、投げるボール云々よりかは、ゲームのピッチコムとか、ピッチクロックの確認をしたかったので、そこは気にせず次に臨みたいと思います」
――WBCを経験して、これがワールドシリーズなのかな? ということを感じた?
「久々の短期決戦なので、そこが一番、これぞ野球だなという雰囲気というか、味わえましたし。正直、ワールドシリーズに関しては出たことがないので、予想すら出来ないですけど、短期決戦で投げたいなという欲は自然に高まるかなと思います」
――開幕ではどのくらい投げられそう?
「きょう、想定の球数を投げるか投げないかによって、多少変わってくるのかなと思ったんですけど。しっかり投げられたので、普段通りに行ける状態ですし、あとは監督が、最初無理させたくないなら抑えるでしょうし、そこはわからないです」