開幕投手の仕上げをした大谷翔平=米アリゾナ州テンピ(撮影・水島啓輔) 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)が24日(日本時間25日)、米アリゾナ州テンピで開幕へ向けた最終調整のマウンドに上がった。ダイヤモンドバックスのマイナー1Aを相手に4回2/3で81球を投げ、4安打(1本塁打)1失点、1四球8三振だった。
「きょうは球数とピッチコム(サイン伝達の電子機器)とピッチクロック(の確認)。あと、オフスピード(変化球)。スプリット系。きょうはゲームなんですけど、自分のやりたいことをまず優先して、ゲームに入るという感じでした」。追い風もあり、右飛と思われた打球が柵越えする場面もあったが、順調に開幕前最後の調整登板を完了した。ブルペンでの準備と試合のマウンドでの力感は軽めだった。
「WBCの時点で出力は出ていましたし、その時点でほぼ(調整段階は)完了していた。あとはきょう、ピッチクロックとピッチコム、これが一番の、自分の安心材料としてきっちりできるという確認をしたかった」
今季から投球間の時間制限の新ルールが導入された。走者なしでは、投手は捕手からボールを受け取り15秒以内、走者ありでは20秒以内で投球モーションを始動しなければいけない。WBCでは、このルールは適応外だった。球種を伝達する機器のピッチコムは、昨季は捕手から投手に伝えていた。今季は、ピッチクロック対策として投手から伝達するパターンをテスト中だ。
25日(同26日)からは、DHとしてオープン戦(ドジャース戦)に出場し、30日(同31日)のアスレチックスとの開幕戦(オークランド)に臨む。