テンピの球団施設を訪れた大谷。穏やかな表情だった(共同) 【テンピ(米アリゾナ州)23日(日本時間24日)=共同ほか】野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を14年ぶりの優勝に導いた大谷翔平投手(28)=エンゼルス=が当地の球団施設を訪れ、1週間後に開幕するシーズンへ再出発を切った。24日(同25日)にマイナー相手に登板する。侍ジャパンでチームメートだったラーズ・ヌートバー外野手(25)=カージナルス=に時計を贈り、2026年の第6回WBCで再びタッグを結成することを〝約束〟した。
メキシコとの準決勝で抱き合って喜ぶ大谷(右)とヌートバー。侍ジャパンを引っ張った(撮影・長尾みなみ)「マイアミの歓喜」から中1日。WBCで侍ジャパンを14年ぶりの優勝に導き、大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた大谷が、米アリゾナ州テンピの球団施設を訪れた。1週間後に開幕するシーズンへ再出発した。
「(WBCが)正直終わってしまうのはちょっと寂しい気持ちもある。みんな同じじゃないかな」
米国との決勝が行われた21日(日本時間22日)の試合後、〝WBCロス〟を口にしていた大谷は、気持ちを切り替えて始動した。エンゼルスはこの日オフだったが、サングラス姿で現れ、ファンの歓声に右手を挙げて応えた。
30日(同31日)のアスレチックス戦で2年連続開幕投手を務める大谷は、24日(同25日)にマイナー選手を相手に登板する。WBC決勝の九回に抑えとして登板し、チームメートのマイク・トラウト外野手(31)を空振り三振に封じて胴上げ投手になったばかりだが、メジャー6年目のシーズンへかける思いが体を突き動かす。
エンゼルスはこの8年プレーオフ進出を果たせていない。今季フリーエージェントになる大谷は「このチームで優勝したい気持ちが強い。フィジカルは今までで一番いい。キャリアハイ(自己最高)を目指すことは常に思っている」と決意する。