映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」のイベントで集結した歴代ウルトラマンの前列左から高峰、団さん、五十嵐隼士さん、森次、黒部=2006年撮影 「帰ってきたウルトラマン」の主人公・郷秀樹を演じた俳優、団時朗さん(享年74)の訃報が流れた24日、俳優の黒部進(83)や森次晃嗣(80)ら歴代ウルトラマンや共演女優の榊原るみ(72)が追悼した。
「ウルトラマン」で主人公・ハヤタを演じた黒部は「イベントの折の彼の楽しそうな笑顔が忘れられません。早過ぎませんか…寂しくなりますね」と無念を吐露。
「ウルトラセブン」で主人公のモロボシ・ダンに扮した森次は、71年12月の「帰ってきた―」の第38話で黒部、団さんと共演。「病気のことは前から聞いてはいたが、あんなに体が大きく、頑丈そうな男が逝ってしまうなんて…ショックが強すぎます」と絶句した。
「ウルトラマンレオ」の真夏竜(72)はツイッターで「心よりご冥福をお祈り申し上げます」としのび、「ウルトラマンダイナ」のつるの剛士(47)もツイッターで「ウルトラの星からボクたちを見守っていてください」と追悼。
「帰ってきた―」で団さんの恋人役だった榊原は「本当に悲しく、言葉になりません。ウルトラマンで共演させて頂いた頃はお互いに新人でしたので、演技をすることに精一杯で、私語を交わす余裕もなかったのですが、、、いつもとてもお優しい、静かな方でした」と述懐。「またみんなで会いましょうね!と言っていたのが最後になってしまいました。でも団さんは、きっと、きっと、帰ってくると信じています。だって、ウルトラマンなんですから」と悲しみをこらえた。
◆「ウルトラマンガイア」の主人公・高山我夢を演じた俳優、吉岡毅志(43)「団時朗さん、本当に沢山沢山ありがとうございました。ウルトラマンとしてはもちろんのこと、団さんにはプライベートでも本当に可愛がっていただきました。感謝しかありません」(ツイッターより)
■団 時朗(だん・じろう) 1949(昭和24)年1月30日生まれ。京都市出身。67年3月に平安高を卒業と同時に上京し翌68年、資生堂の男性化粧品「MG5」でCMデビュー。モデルとしても活躍した。代表作は「帰ってきたウルトラマン」や84年の舞台「ハムレット」など。86年の映画「スタア」ではプレイボーイのスター役を印象的に熱演、2011年度下半期のNHK連続テレビ小説「カーネーション」や14年の大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演した。