小川は試合後、高津監督から開幕投手に指名された。1年間、フル回転する(撮影・三浦幸太郎) (オープン戦、日本ハム3-1ヤクルト、24日、エスコン)ヤクルト・小川泰弘投手(32)が31日の広島との開幕戦(神宮)で、3年連続7度目の開幕投手を務めることが24日、決まった。日本ハムとのオープン戦(エスコン)で5回5安打1失点と好投し、試合後に高津臣吾監督(54)が小川の起用を明言した。球団初のリーグ3連覇、日本一奪還を目指す2023年は背番号29の一球でスタートする。
「3・31」に視線を定め準備を整えた。小川が開幕前最後の登板で、5回5安打1失点の好投。3年連続7度目の開幕投手に指名され、表情はりりしかった。
「1年間先頭に立って引っ張っていきたい。チームとしては3連覇、日本一奪還がかかっている。自分としては11年目で再スタートという気持ちでやっていきたい」
順調な調整ぶりだった。1―0の三回に2死二塁から石井に中前適時打を浴びたが、五回は三者連続で空振り三振。新球のワンシームも右打者に食い込むような軌道で効果的に使って手応えもつかんだ。
エースとしての期待は大きい。試合後、高津監督は31日の広島との開幕戦(神宮)の先発投手について「小川です」と明言。1週間前の17日の阪神戦(神宮)後に大役を伝えた。その際に小川が当初目標に掲げていた「10勝&規定投球回数(143イニング)」に注文をつけ、「15勝&200イニング」のノルマを課した。
昨季は8勝8敗、防御率2・82。153回⅓を投げ、3年ぶりに規定投球回数に到達。リーグ連覇に貢献したが、2年連続で2桁勝利に到達した先発投手はいなかった。さらなる大黒柱としての活躍を求められる。
「1年間、責任と自覚をもってやっていきたい。一歩も引かずに攻め込みたい」と小川。球団初のリーグ3連覇、日本一奪還へ、ライアンが先陣を切る(森祥太郎)