ヤクルト・高橋奎二はチームに合流してブルペンへ(撮影・加藤圭祐) 野球日本代表として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一に貢献したヤクルト・高橋奎二投手(25)が25日、チームに合流した。埼玉・戸田球場で行われた2軍練習に参加。降雨の中、ブルペン入りし68球を投じた。
「本当に世界一を取れて、日本に帰ってくることができて、率直にうれしい気持ちです」
23日に帰国し、前日24日は休養に充てた高橋。時差ぼけはあり「きょうも寝られなくて、朝3時ぐらいにやっと眠たくなってきて寝て。めっちゃ寝たと思って起きたら5時過ぎぐらいで、もう一回寝て、また寝すぎたと思ったら6時ぐらいだった」と明かした。
それでも、ブルペンではNPB球の感覚を確かめながら投げ、日本代表でともに戦ったダルビッシュ有投手(36)=パドレス=直伝のスライダーも披露。もともと高橋のスライダーは120キロ前後で、鋭く曲がるカットボールとの球速差がある。130キロ前後のスライダーを習得すべく、2月末の宮崎合宿でダルビッシュに握りや投げ方を聞いた。
「本当は縦に落としたいんですけど、うまいことできないので、今横気味になっているんですけど、それでも1次ラウンドで投げていい感覚で投げられた。結構これもいい球だなと。ダルさんにも『これでいいんじゃない?』という感じで言われたので。自分のものにできたらもっと良くなると思います」
WBCでの登板は3月12日のオーストラリア戦で、2番手として2回1安打無失点と好投した1度のみ。「向こうに行って僕自身試合に投げてないので、そこの悔しさというのは一番ある。投げてもっと活躍したかったというのは心残りです。本当に悔しいです。そこで投げられなかった悔しさを持ちながら、今シーズンはやっていきたい」と思いを明かした。
将来的なメジャーリーグ挑戦の意志を明かしている高橋。「やっぱりいいなというのは思いましたし、いつか、ダルビッシュさんや大谷さんとも対戦したいです」と夢を口にした。2026年の第6回WBCに向けても「3年後はしっかり先発として活躍したい」と意欲十分。レギュラーシーズンでは2桁勝利を目指し、さらなるレベルアップを図る。