ダイヤモンドバックスとのマイナー戦に先発登板し笑顔の大谷翔平(撮影・水島啓輔) 【テンピ(米アリゾナ州)24日(日本時間25日)=山田結軌】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)がダイヤモンドバックスのマイナー相手の練習試合に登板し、4回⅔を4安打1失点、8奪三振。アスレチックスと激突する30日(同31日)の開幕戦への準備を整えた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を14年ぶりの頂点に導いてから3日。WBCを経験したことで、シーズンへの意欲が〝爆上げ〟していることを明かした。
ショウヘイ・スマイルが充実した日々を物語る。終始、笑顔で過ごした大谷は開幕前、投手としての仕上げを完了させた。WBC決勝から3日、燃え尽き症候群の心配は無用。むしろ、野球小僧の心に火をつけた。
「短期決戦の熱量は特別。これぞ野球だなという雰囲気を味わえました。短期決戦で投げたい欲は自然に高まる。ワールドシリーズに出て勝ちたいと改めて思いました」
WBCで2勝1セーブ、打率・435(23打数10安打)を記録し、日本を14年ぶりの世界一に導いた。過去5年間はポストシーズンに進出していないが、WBCを経験したことで10月の短期決戦への思いを渇望。約3週間ぶりに再会したチームメートから祝福され「久々にみんなの顔を見て、一緒に優勝をしたい気持ちになりました」。モチベーションはより高まった。
2年連続の開幕投手へ向けた調整も順調だ。マイナー球団との試合に登板し、4回⅔で81球を投げて1失点、8奪三振。練習用グラウンドで行われたため観客は入れなかったが、球団施設にファンが大挙して集まった。