プロボクシングWBA、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31)=BMB=が、WBO王者のジョナサン・ゴンサレス(31)=プエルトリコ=と闘う予定だった3団体王座統一戦(4月8日、東京・有明アリーナ)が、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため中止となった。24日、主催の帝拳プロモーションが発表した。
代わりに2団体の防衛戦を行えるように交渉中で、WBA世界フライ級2位のアンソニー・オラスクアガ(24)=米国=と、WBO世界ライトフライ級13位のヘラルド・サパタ(28)=ニカラグア=が挑戦者の候補となっている。
父でBMBジムの寺地永会長(58)によると、寺地陣営はゴンサレスと同じサウスポーのサパタを希望しているが、ビザの取得が難しいという。サパタは4月14日にパナマで、オーソドックスのオラスクアガは同15日に韓国で試合が決まっているが、両選手は寺地との対戦を希望している。
この日、練習拠点にしている東京・練馬区の三迫ジムで練習を公開した寺地は、23日の夜に統一戦の中止を聞き「まさかだが、しようがないって感じ。最初は残念な気持ちが出た。まださすがに切り替えられていない」と練習前の会見で話した。それでも、高校5冠で、5月の世界選手権48キロ級代表の荒竹一真(20)=駒大=を3ラウンドのスパーリングで圧倒するなど上々の仕上がりで、「切り替えるしかない。勝っていれば(3団体統一戦が)できると思う。4団体統一という目標はまだ持ったままいきたい」と吹っ切れた様子で笑顔を見せた。
プロ戦績は寺地が21戦20勝(12KO)1敗、ゴンサレスが32戦27勝(14KO)3敗1分け1無効試合、オラスクアガが5戦5勝(3KO)、サパタが15戦14勝(5KO)1敗。