大相撲春場所13日目の24日、幕下は29歳の龍王(秋田県出身、二所ノ関部屋)が先場所三段目優勝で朝日大出身の魁禅(鹿児島県出身、浅香山部屋)との全勝対決を制し、7戦全勝で優勝した。
序二段は拓大出身の勝呂(埼玉県出身、藤島部屋)が7戦全勝で制覇。序ノ口は拓大出身で先場所初土俵の朝白龍(モンゴル出身、高砂部屋)が7戦全勝で制した。
三段目は日体大出身の東俊隆(東京都出身)と清乃海(長野県出身)の玉ノ井部屋勢が7戦全勝で並び、26日の千秋楽に優勝決定戦を行う。
◆朝白龍の話「今までの試合でも優勝がなかったから、初めてでうれしい。上に上がっていくには右四つだけでは厳しいので、いろいろ覚えていきたい。白鵬関(元横綱、現宮城野親方)の相撲に憧れている」
◆龍王の話「信じられない。成績が振るわず、ずっと苦しい思いをしてきたが、何があっても最後まで諦めずにやろうと思っていた。今までお世話になった人に、少しだが恩返しができた」
▽序ノ口優勝(7戦全勝)朝白龍(あさはくりゅう=本名ラグチャー・ジャミントクトホ)西11枚目、モンゴル出身、高砂部屋。千葉・日体大柏高―拓大から23年初場所初土俵。得意は右四つ、寄り。182センチ、144キロ。24歳。
▽幕下優勝(7戦全勝)龍王(りゅうおう=本名畠山涼太)東26枚目、秋田県井川町出身、二所ノ関部屋。12年初場所で尾車部屋から初土俵。部屋閉鎖に伴い、昨年2月に転籍。得意は突き、押し、右四つ、寄り。183センチ、144キロ。29歳。