五回、追加点を奪われ、渋い表情の阪神・岡田彰布監督=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎) (オープン戦、オリックス5ー2阪神、24日、京セラ)阪神が4連敗。開幕投手に内定している青柳晃洋投手(29)が4回8安打3四球3失点。球数は85球で31日のDeNA(京セラ)を前に不安を残す最終登板となった。大山悠輔内野手(28)が四回、山下舜平大投手(20)からオープン戦60打席目にして初本塁打を放った。不振の近本光司外野手(28)は1安打、佐藤輝明内野手(24)は九回の右前打が19打席ぶりの安打。2安打のD1位・森下翔太外野手(22)=中大=は打率を・364とした。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(オープン戦成績=7勝8敗、観衆=1万6091人)。
ーー青柳は開幕前最後の登板
「なあ、ボールばっかりやんなあ」
ーーあれだけボールが先行するのは
「ボール投げろとは言ってないから、わからへんやんか、そんなもん(笑)。クイックで、外に流れてボールばっかり。クイックは神宮の時(17日のヤクルト戦=5回無失点)にもゆうたやんか。まだやるんよな、クイックで。そんな走れへんやろ。それよりも、コントロールを乱す方が、カウント悪くなるわけやからなあ。2回連続おんなじこと言うたなあ」
四回、オリックス・中川圭太に本塁打を浴びる阪神・青柳晃洋=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎)ーー四回降板だが、本来ならもう少し
「他のピッチャーも投げなアカンのに。もう3試合しかないのに、ピッチャー(9番に)入れてるんやから。打席回ってくんのに、お前。負けてるのに点取りにいかなアカンやろ」
ーー青柳は1週間で調整して
「調整言うたって、今日ボールの数の方が多いんやで? 初回にしても二回にしても。ちょっと言いようがないわな。アレじゃアカンわなあ、はっきり言うて」
ーー大山は久々
「まあ、今年一番エエ当たりやろ。なあ(笑)」
ーー最後は四球。ボールの見極めも
「流れ的に、すごくいいホームランでなあ。公式戦やったら、あの裏に2点をかえされるというのが、まず流れがな(大山の2ランで逆転したものの、直後に青柳が2点献上)。久しぶりに4番がホームラン打ってな、逆転してな。その後、ピッチャーが簡単に逆転されるいうことは、こっちに流れは来ないわな。なんぼ打ってもな。
ーーいい時の状態に
「そら、まだまだやろ。そんなん、まだまだ」
ーー森下はいろんなタイプの投手を打っている
「対応してるのは森下だけやって、ずっと言ってるやんか。ちゃんと振ってるヤツは、渡辺でも代打でフォアボール選ぶやんか」
練習前にコーチ陣から指示を出される阪神野手陣=京セラドーム(撮影・榎本雅弘)ーー近本や佐藤輝はまだまだ
「そら、見とったらまだまだに決まってるやろ。あれでオッケーとは誰も言うわけないやんか。こっちは開幕に合わせて打順とかも、そないしてやってるわけやからさ。ヒット出ないんやから、しょうがないやんか。代える? なら、お前が代えてくれ言えよ。そんだけ心配するんやったら、自分らで代えてくれよ」
ーー残り2試合、緊張感も持ちながらやってほしい
「そういうふうにせんとアカンやろ。そのためにピッチャー9番に入れてな、おーん。今日、(五回の攻撃で)青柳、バッター行こうとして、びっくりしたよ。青柳の5イニングじゃないからな。そうやで、なんぼ開幕ピッチャーでも、あんなピッチングしとったら代えるよ。シーズンだったら、もっと早く代えるかも分からんで。ストライク入らへんのやから。危機感持たなアカンわな。みんながみんなやけど。そやろ、もうあと2試合しかないんやで。伝わってこおへんわな」