19位タイで終了した金田久美子。高原花奈さんをキャディーにラウンド(撮影・中島信生) アクサ・レディース第1日(24日・宮崎県UMKCC=6565ヤード、パー72) ツアー通算2勝の金田久美子(33)=スタンレー電気=が70で回り、首位と3打差の19位でスタート。幼い頃から自身の熱烈ファンで、現在はプロテスト合格を目指す高原花奈さん(20)をキャディーに起用し、今季初Vを目指す。67をマークした川崎春花(19)=村田製作所、吉田優利(22)=エプソン=ら5人が首位に並んだ。
13歳下の新米キャディーとタッグを結成した金田が、4バーディー、2ボギーの2アンダー。大混戦にも乗り遅れることなく初日を終えたプロ15年目の声が弾んだ。
「楽しかった。すごく小さなときから知っている子。何をやってもかわいかった。もちろんキャディーの仕事もしっかりやってくれました」
バッグを担ぐ高原花奈さんは、小3のときにテレビで見た金田に夢中になった。自宅のあった東海地区の試合は欠かさず観戦。中学入学前に同じ道に進むことを決め、練習環境が整った宮崎に家族と移り住んだ。既にプロとして活動は始めているが、プロテストには3度失敗。「勉強になれば…」との金田の考えで、今回の起用が決まった。
「花奈がプロになって一緒に試合に出るのが自分の目標にもなった。だから早く合格してもらわないと、ゴルフを辞められないんです。今年は合格してほしい」
昨季はツアー史上最長となる11年のブランクを埋めて2勝目をマーク。今季も第2戦で5位など好調だ。今週は節目のツアー通算400試合目。ベストスコア65の頼れる相棒と一緒に頂点を狙う。(臼杵孝志)