6回、二盗に成功する山田哲人=米フロリダ州マイアミのローンデポ・パーク(撮影・長尾みなみ) (WBC決勝、日本3-2米国、21日、米国・マイアミ)山田哲人内野手(30)=ヤクルト=が、国際大会で3度目の頂点に立った。プレミア12、東京五輪に続いて、悲願のWBC優勝を達成し「目指してきたので、めちゃくちゃうれしい。価値のある世界一だと思う」と喜びに浸った。
大会前の練習試合で無安打に終わるなど苦しんだが、準決勝のメキシコ戦で2安打。この日は無安打ながら2四球を選び、モーションの大きい相手投手の隙を突いて2度の二盗を決めるなど存在感を見せた。
昨季はレギュラーシーズンで調子が上がらず、代表入りを迷ったこともあった。しかし、野手ではただ一人の2大会連続出場を果たし、前回準決勝で敗れた米国にリベンジ。「すごくレベルが高く、勝つことってこんなに大変なんだと実感した。この経験を生かして、緊張する中でも活躍できるようにしたい」と晴れ晴れとした表情を見せた。