東京・上野公園で見頃を迎えた桜を楽しむ人たち=22日午後 気象庁は22日、東京都心部で桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。満開は全国トップで観測史上、2013、20、21年と並ぶ2番目の早さだった。平年より9日、昨年より5日早い。東京・上野などは花見客でにぎわった。
東京管区気象台の職員が靖国神社(千代田区)にある標本木で基準となる8割以上の花が咲いているのを確認した。14日に開花して以降、最高気温が20度前後の暖かい日が多く、成長を促したとみられる。
気象庁によると、今年は全国的に早い開花が続いており、東京の14日の開花は20、21年と並び最も早かった。22日までに福岡や大阪、名古屋などの各市で咲いている。
東京都は今春の花見シーズンは4年ぶりに都立公園で飲食を伴う宴会を可能にした。上野公園ではブルーシートを敷いて宴会をする人たちの姿が多く見られた。お酒や料理を広げていた台東区の自営業江川昌利さん(56)は「新型コロナウイルス禍の前は毎年やっていた会社の花見を久々に開ける」と声を弾ませた。