五回、適時二塁打を放つ巨人・中田翔(撮影・福島範和) (オープン戦、巨人6-4阪神、22日、東京D)巨人・中田翔内野手(33)が、第5回WBCで日本代表を14年ぶりの世界一に導いた、日本ハム時代の後輩、大谷翔平投手(28)=エンゼルス=を兄貴分らしく祝福し、心を震わせた。
「やっぱり円陣の時の翔平の声かけ。『あこがれはなしにしよう』というね。あれはすごくかっこよかった。そういうことをみんなの前で言うようになったんだなと。かっこよかったですね。ああいう大舞台を経験しているから、みんなの前でああいう発言ができると思う。翔平も人のよさもある。すごくあのセリフはしびれました」
大谷が米国との決勝戦前に円陣で「あこがれてしまっては超えられない。僕らはきょう、(米国を)超えるために、トップになるために来た。きょう一日だけは彼らへのあこがれを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」などと仲間を鼓舞した声出しに触れ、かつての後輩の成長をうれしそうに語った。5学年下の大谷とは、日本ハムで2013年から5年間チームメートとして戦った。
中田翔はこの日、阪神戦に4番で先発し、2安打2打点と活躍した。