先発した日本代表・今永昇太=米フロリダ州マイアミのローンデポ・パーク(撮影・水島啓輔) (WBC決勝、日本3―2米国、21日、米国・マイアミ) 侍ジャパン・今永昇太投手(29)=DeNA=が今大会初先発。最強打線を相手に2回4安打1失点と粘り、勝利投手となった。直球の最速は151・7キロをマーク。回転数は最高で「2658」を記録するなど、メジャートップ級の数値を連発した。
以下、試合後の一問一答
--決勝の先発は
「本塁打を打たれた後の歓声だったり、そのときの自分の感情だったり、それはこれからも頭に焼き付いていくんだろうなと思います」
--優勝が決まった瞬間は
「仲間が打ってくれて、その後の投手が絶対に抑えてくれると思ったので、優勝するというのは間違いないだろう、そういう気持ちで見ていた。でも最後、大谷選手とトラウト選手の対戦を見れて、こういう漫画みたいな世界もあるんだなと、そういう気持ちで見ていました」
--今回のWBCで一番印象にあるのは
「ダルビッシュさんとか大谷選手、メジャーですごい成績を残されている選手がいろんなことに興味を持って、いろんな練習、準備を丁寧にやっていた。自分がそれをやっているのか、できているのかを見直すと、甘すぎることが多いというのを日々感じたので、それだけでもすごくいい経験だった」
--メジャーでやりたいという気持ちは改めて芽生えたか
「うーん、でもこの雰囲気を感じると少々そういう気持ちも生まれますけど、それは意外と選手みんなが口をそろえて言っているので、僕だけではないかなと思います」
--これから開幕に向けてどう調整
「栗山監督もしっかりとそういうところも頭に入れながら起用していただいて、そういうことも感じていたので、すんなりNPBの開幕に合わせていけるので特に不安はないです」
--次の大会は出たいか
「僕は何歳になろうが日本代表には選ばれたいと思っているので、そのとき呼んでもらえるくらいの実力と、実績を兼ね備えた選手になっておきたいなと思います」
--米国に通用した部分と通用しなかった部分は
「通用した部分は正直ないと思いますね。2イニングしか投げていないですし、これが一巡したらどうなってくるかという話なので。通用しなかった部分は、この決勝という舞台で100%のコンディションではなかったというか、肩肘とかではなくて、いい球を投げるメカニズムで投げていなかったというところは、自分がこういう相手に通用しなかった部分だと思いますね」
--調整の難しさは
「それは全くないですね、それをやるのがプロといわれるゆえんだと思うので。そこに関しての難しさは全く感じていないです」