9回、アメリカ・トラウトに投球する大谷翔平=米フロリダ州マイアミのローンデポ・パーク(撮影・水島啓輔) (WBC決勝、日本3-2米国、21日、米国・マイアミ)日本は前回王者の米国に3-2で勝ち、2009年大会以来3大会14年ぶり3度目の優勝を果たした。米スポーツ専門局ESPN(電子版)は、この結果を大きく報じた。
日本1点リードで迎えた九回は、DHとして先発していた大谷翔平投手(28)が7番手としてマウンドに上がり決勝の大舞台でリアル二刀流が実現。2死から迎えたエンゼルスの同僚スター選手、トラウトと対戦した。同局のジェフ・パッサン記者は、「マイアミで夢の対決が実現した」と書き出すと、「地球上最高の選手、大谷翔平が日本のマウンドに立ち、彼のチームメイトで親友のマイク・トラウトが米国代表のバッターボックスにいた」と夢舞台で行われた世紀の対戦を回想した。
大谷がフルカウントからのスライダーでトラウトを空振り三振に仕留め、試合を締めた。同記者は、「物語のような最終局面を迎える緊張感に、不安などが入り混じった対決。日本は3万6058人の観衆の前で米国を3―2で下し、完璧な内容でWBCの頂点に立った」と日本の優勝を称えた。