オフシーズンに帰省した佐々木朗は新沼さんと記念撮影した(新沼さん提供) (WBC準決勝、日本6Ⅹ―5メキシコ、20日=日本時間21日、米国・マイアミ)4回5安打3失点で米国デビューした佐々木朗希投手(21)=ロッテ=を岩手・大船渡高時代に指導した外部コーチの新沼丞さん(61)が、教え子が地元に灯す希望について語った。
世界から熱視線を浴びた佐々木朗の力投は、故郷の大船渡に歓喜を呼んでいた。高校時代の右腕を指導した新沼さんは「みんな元気づけられている。自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれる」と目を細めた。
東日本大震災で被災した佐々木朗は、12年後の「3・11」にWBCデビュー。チェコを相手に四回途中まで投げて8三振を奪い、勝利投手となった。「僕が投げている姿から何かを感じてもらえたら」と全身全霊を込めて腕を振った。