腰の張りでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表を1次リーグ終了後に離脱した広島・栗林良吏投手(26)が22日、マツダスタジアムで14年ぶりに世界一を奪還した侍ジャパンを祝福した。
「すごくうれしい。本当は自分も歓喜の輪に加わりたかった。家族のグループLINEで、(巨人)大勢君が(自身の)ユニホームに(優勝)メダルをかけてくれたことを知って、感動した」
午前11時から屋外での投手練習に参加し、合間にはスマホで日本対米国の決勝戦(米・フロリダ州)を見守った。正午には現地の九回に合わせてマウンドに上がり投球練習。リアルタイムで優勝を見届けることはできなかったものの、同僚から「おめでとう」と祝福を受け、両手をあげて喜んだ。
午後1時からのテレビインタビューでは今大会話題を集めたヌートバー(カージナルス)の「たっちゃんTシャツ」を着て登場。マツダのロッカールームからリモートでシャンパンファイトに参加することには「オーナーと常務に怒られたくない」との理由でやめ「おうちで水でもかけようかなと」と笑いを誘った。
「大会では1試合も投げられずチームに貢献できなかった。この悔しさを忘れるのではなく原動力にしたい」
前を向く鯉の守護神は24日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で実戦復帰を予定している。アクシデントを乗り越えて、3年後のWBCでは優勝の輪に加わる。