大谷はメキシコ戦に向けて調整。世界一へ、力を出し切る覚悟だ(撮影・水島啓輔) 【マイアミ(米フロリダ州)19日(日本時間20日)】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶり3度目の優勝を目指す日本は、20日(日本時間21日午前8時試合開始)の準決勝でメキシコと対戦する。打者として出場する大谷翔平投手(28)=エンゼルス=は試合会場のローンデポ・パークで練習を行い「勝つだけ」と決意を表明。21日(同22日午前8時試合開始)の米国との決勝に進んだ場合、「3番・DH」でスタメン出場しながら、中継ぎ登板を視野に入れた。
世界一になるため、乗り越えるべき壁は高く、分厚い。準決勝前日。試合会場のローンデポ・パークで、キャッチボールなど投手の練習に専念した大谷は、メキシコ戦へ決意を示した。
「勝つだけだと思っています。ピッチャーが抑えてくれると信じていますし、あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるかが勝負かな」
午前10時から90分間行われた公式練習。日本の練習終了直後にメキシコが登場した。DHで出場するメキシコ戦はエンゼルスで仲良しのサンドバルが先発する。グラウンドで会った際に大谷は「気を付けろよ」と〝口撃〟。負けた方が先にキャンプ地のアリゾナ州に戻るため、「アリゾナに行く準備はできているか」と冗談交じりに言い合ったという。
過去2大会は準決勝で敗退。〝4強の壁〟を突破するため、まずは同僚対決を制す。チームメートのサンドバルはキャッチボール相手で球筋を熟知する。狙い球について「真っすぐでもスライダーでもチェンジアップでも、しっかり自分のスイングができるのであれば、問題なく打てるんじゃないかと思う」と自信をみなぎらせ、「まずはしっかり自分のタイミングで打席に入って、自分の間合いでスイングすることが大事」と攻略へのイメージを膨らませた。