ミエセスの横でリラックスしてウオーミングアップする佐藤輝=神宮外苑(撮影・松永渉平) 阪神・佐藤輝明内野手(24)が20日、神宮外苑で行われたチーム練習に参加し、内野ノックなどで調整した。21日に西武とのオープン戦が行われるベルーナドームには、本塁打を直撃させた選手に1億円が贈呈される看板広告が新設された。1軍公式戦が対象となるが、ルーキーイヤーの2021年に1試合3発をぶち込んだ球場で〝1億円予行弾〟を狙う。
150メートル先に〝1億円のなる木〟があるなら、当てるしかない!? 佐藤輝ならきっとやれる。ベルーナドームの1億円看板に届くほどの、どデカい放物線を描いてみせる。
「そうっすね、〝本番〟で打てればいいかなと思います」
神宮外苑での練習に参加し、内野ノックなどで調整を終えた虎の大砲はニヤリと笑った。西武の本拠地では、右中間の後方に本塁打を直撃させた選手に1億円が贈呈される看板広告が今季から新設された。左打者には大チャンスだが、背番号8の「オープン戦は関係ないでしょ?」という読み通りで、対象は1軍公式戦のみ。21日の西武とのオープン戦で看板に当てても懐に1円も入らないが、〝本番〟に向けた予行演習にはもってこいの舞台だ。
打席から看板までの直線距離が約150メートルというハードルも、背番号8なら飛び越えられるはず。ルーキーイヤーの2021年には春季キャンプ中に沖縄・宜野座球場でスコアボード越えの推定150メートル弾を放っている。同年4月9日のDeNA戦では横浜スタジアムの右中間場外へ推定140メートル弾をかっ飛ばした。虎のパワー自慢なら臨時ボーナスもゲットできる。
若き大砲は「いやぁー、無理っしょ」と笑顔を浮かべつつ、力を込めた。「普通に、気にせず、いきたい。体を動かして(西武戦に向けて)いい準備ができた」。
5月30日-6月1日の西武との交流戦3試合はベルーナドームで行われる。21年に1試合3発を放った好相性の球場だ。まずはオープン戦で〝1億円予行弾〟といきますか。(新里公章)
★1軍公式戦対象 西武の本拠地ベルーナドームの右中間後方に、チームを問わず本塁打を直撃させた選手に1億円が贈呈される看板広告が新設され、7日発表された。今季の1軍公式戦が対象。打席からの直線距離は約150メートル。看板を出したのは不動産事業を展開する立飛ホールディングス(本社・東京都立川市)で、打球が直撃した場合、社員にも総額1億円を分配するという。