引き分けに終わったリドワン・オイコラ(右)とマネジャーのボビー・オロゴン プロボクシングのスーパーフェザー級8回戦が20日、東京・後楽園ホールで行われた。日本フェザー級4位のリドワン・オイコラ(25)=平仲BS=が、日本スーパーフェザー級19位の李鎮宇(26)=角海老宝石=と1-1の8回引き分け。日本のリング4戦目で初めて勝利を逃した。
ナイジェリア人のオイコラは昨年9月の渡部大介(ワタナベ)戦から日本で闘い、同10月の福永輝(沖縄ワールドリング)戦からは平仲BS所属となった。同じナイジェリア出身で、マネジャーを務めるタレントのボビー・オロゴン(49)が素質にほれ込んで、ナイジェリアでスカウトしてきた逸材だ。
オロゴンがセコンドから「ジャブ、ナイスボディー」などと指示を出す中、オイコラは序盤は左右のフックなど強打で主導権を握った。しかし、4回以降は攻めあぐね、ノーガードなどで挑発したが、疲れもあって攻め切れなかった。試合終了のゴングとともに、両者が右手を挙げて勝利をアピールしたが、三者三様の引き分けに終わった。
オイコラは「タフな試合だった。ポイントとしては勝っていたと思うが、相手はすごく男らしい闘い方で強かったので、ドローは仕方がない」と潔かった。次戦は5月14日に北海道で試合を行い、2戦後に元日本フェザー級王者で、同級1位の佐川遼(29)=三迫=と、同級2位の松本圭佑(23)=大橋=の日本同級王座決定戦(4月18日、後楽園ホール)の勝者へ挑戦する予定だ。
プロ戦績は元ナイジェリア同級王者のオイコラが14戦11勝(6KO)1敗2分け、2021年度全日本同級新人王の李が10戦9勝(4KO)1分けとなった。佐川は14戦12勝(7KO)2敗、松本が7戦7勝(7KO)。