7回、二塁打を打つ広陵・真鍋慧=阪神甲子園球場(撮影・岩川晋也) 第95回選抜高校野球大会第3日第2試合(2回戦、広陵5-0二松学舎大付、20日、甲子園)投打がかみ合った広陵(広島)が二松学舎大付(東京)に快勝し、3回戦進出を決めた。
昨春に続く2度目の甲子園。期待された聖地初アーチこそなかったが、3安打1打点。投打ががっちりかみ合った勝利に広陵の主砲、真鍋慧(けいた、3年)は充実感を漂わせた。
「ほっとしています。チャンスで1本打てたのも良かった」
189センチ、95キロの恵まれた体から放った本塁打は高校通算51本。同じ左打者でMLB最多の通算762本塁打のバリー・ボンズにあやかり、中井監督から「ボンズ」と命名されたスラッガーが誇ったのは1-0で迎えた五回の第3打席だ。
2死三塁から外角高めの直球を左前に弾き返し、待望の追加点を奪うと、後続の2人にも連続適時二塁打が出て、試合の流れを引き寄せた。「来た球に逆らわず、センター前でランナーをかえせたらという気持ちでした。1点が欲しい場面だったので」とうなずく。