フリー打撃の打球を見つめる佐々木朗希と山本由伸(右)=米フロリダ州マイアミのローンデポ・パーク(撮影・水島啓輔) 【マイアミ(米フロリダ州)19日(日本時間20日)WBC日本代表の佐々木朗希投手(21)=ロッテ=が、メキシコと対戦する20日(同21日)の準決勝に先発する。この日は試合会場となるローンデポ・パークのブルペンに入り、全米デビューに備えた。米国での注目度は高く、現地記者から米大リーグ移籍の時期に関する質問も飛んだ。救援として控える山本由伸投手(24)=オリックス=らと必勝リレーを決め、3大会ぶりの決勝進出を狙う。
開閉式の屋根を備えたローンデポ・パークのマウンドに、ついに米国でベールを脱ぐ「令和の怪物」が立った。日本より硬いとされる土を踏みしめて感触を確認。さらに2日連続でブルペンに入り、準決勝の先発に備えた。会見で海外メディアからメジャーへの興味も問われた佐々木朗が、高まる熱気をよそに淡々と口を開いた。
「まずはしっかり日本でプレーした中で、その先に見えてくるのかな。(準決勝は)後ろにいい投手がたくさん控えているので、最少失点で抑えることが大事になってくる。一つ一つゼロを並べられたら」
先発を告げられたのは、日本が準々決勝でイタリアを下した16日。栗山監督は総力戦の方針を打ち出しており、12日のオーストラリア戦で先発した山本も救援待機する。この日は投手10人がブルペン入り。その一人だった山本は「若干(日本の土との)違いは感じたけど、特に問題はない。絶対に勝ちたいので頑張る」と語気を強めた。