ヘディングで競り合う角田(手前右)。横浜Mの背番号「33」は日本代表定着も狙う(撮影・蔵賢斗) 明治安田J1第5節第1日(18日、日産スタジアムほか)「明治安田生命J1リーグ」で、2連覇を狙う横浜Mは鹿島に2-1で勝利。20日から活動する日本代表に初招集されたDF角田(つのだ)涼太朗(23)はセンターバックでフル出場し、3試合ぶりの白星に貢献した。神戸は鳥栖に1―0で勝って連敗を免れ、勝ち点12で首位をキープ。浦和は2―1で新潟に逆転勝ちした。
冷たい雨が降りしきる横浜のピッチで、185センチの大型DFが躍動した。連覇を目指す横浜Mの11人の一角を、この日も23歳の角田が担った。
「勝利が必要な試合で勝ち点3を取れた」
センターバック(CB)の左で開幕から5試合連続フル出場。長身を武器にロングボールを処理するなど、鹿島の攻撃を封じた。攻撃でも隙を見てドリブルで持ち上がり、持ち味を発揮。2-0の後半23分、左サイドを突破され、失点につながるMF松村のクロスを許した場面は「縦に誘うまではよかったけど、その後が甘かった」と反省し、糧にした。
20日から日本代表活動に初参加。この日、負傷したDF冨安(アーセナル)に代わり、自身と同じ左利きでCBと左サイドバックをこなすDF町田(サンジロワーズ)が呼ばれた。ライバルになるが「背伸びしても実力が変わるわけではない。やってきたことを表現できれば」と言い切った。
かつて横浜MのCBは、2011年に急死した松田直樹さんや、中沢佑二、栗原勇蔵ら日本代表でも守備陣の中心となってきた。群馬・前橋育英高出身で松田さんの後輩にあたる角田は「ここから自分が上に行くという強い思いを出したい」。尊敬する先輩に続き、代表定着を目指す。(山下幸志朗)
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