メジャー通算282本塁打を誇り、2020年から2季、オリックスでプレーしたアダム・ジョーンズ氏(37)が18日(日本時間19日)の準々決勝、ベネズエラ―米国の始球式に登場。WBC米国代表として前回大会の優勝に貢献した同氏が、侍ジャパンの実力に太鼓判を押した。(取材構成・丹羽政善)
ジョーンズ氏が、1次リーグから圧倒的な力を見せる侍ジャパンを絶賛した。
「お世辞じゃなく、本当にバランスの取れた素晴らしいチーム。驚いたのは柳田、菅野、坂本がいないのに、これだけ強い。山田哲人が控えだと? 侍ジャパンの層の厚さを示している。もちろん、中心は大谷だ。チーム全体を彼の存在が支えている。彼はモンスターだ」
自身は2017年のWBCに米国代表として出場し、初優勝に貢献。2次リーグ、ドミニカ共和国戦でマチャドが放った本塁打性の打球をジャンプ一番で好捕。マチャドがヘルメットを掲げて好プレーをたたえるシーンは、同大会の象徴的な場面の一つとなった。
2020、21年にはオリックスでプレー。同僚だった吉田や山本の存在を気にかけている。
「吉田は本来なら米国でのキャンプを優先するケース。早い段階から結果を出していることは自信になる。準決勝、決勝で同様の結果を残せれば、さらに自信を持ってシーズンに臨めるだろう。山本はもう、日本では敵なしだろう。ここで刺激を受け、『メジャーに行きたい』という思いが、より強くなるかもしれない」
決勝で日米決戦が実現すればWBC初。両国のマッチアップと健闘を祈った。